図解

バイオミミクリーカードを制作しました。

発行日:2024年12月28日
監修:塩瀬治
イラスト・デザイン:渡辺祐亮
発行:NPO法人エコ.エコ
助成:埼玉県NPO基金(応援:株式会社富士薬品)
サイズ:ブリッジサイズ(横58×縦89mm)

特定非営利活動法人エコ.エコさんからご依頼をいただき、「バイオミミクリーカード」のイラスト・デザインを担当しました。制作の背景やカードの内容について紹介したいと思います。

〜バイオミミクリーカードとは?〜
バイオミミクリーカードは、自然の仕組みを学ぶためのカードゲームです。絵が描かれたカードは54枚(27セット)あり、自然のものと、それを模倣した人工物がセットになっています。
このカードは、主に次の2つの遊び方ができます。
①解説を交えた学習
すべてのカードを表向きにし、説明者がカードを提示しながら、自然の生物とそれを模倣した技術について説明します。
②神経衰弱ゲーム
カードを裏返し、神経衰弱の要領で同じセットを探します。カードを取った人が、自然のどの特徴を模倣したのかを説明することで、楽しみながら学べる仕組みになっています。

〜制作の経緯と目的〜
現代の社会は、地下資源を掘り出し、高温・高圧の環境で物を生産するシステムによって成り立っています。その結果、大気汚染や水質汚染、さらには処理困難な廃棄物が問題となっています。一方、自然界では、生物たちは常温・常圧の環境で資源を循環させながら持続可能な世界を構築しています。
この「持続可能な仕組み」を学ぶことで、未来の社会のあり方について考えるきっかけになればと考え、バイオミミクリーカードの企画・制作が進められました。自然の中にある知恵を知り、それを応用することで、より環境負荷の少ない技術や暮らし方のヒントを得ることができます。
このカードを通じて、多くの人が自然の仕組みや豊かさに気づき、持続可能な社会について考える機会になれば幸いです。

バイオミミクリーは、自然と調和した技術や生活のヒントを得るための重要な視点です。このカードが、そうした学びのきっかけとなることを願っています。